首都圏の私立・国立小学校 受験データ

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小学校受験の費用受験料・入学金・初年度の学費を学校公式の募集要項で比べる(首都圏92校の集計)

解説出典の確認日 2026年10月18日

小学校受験にかかるお金は、払う時期で3つに分かれます。受験を申し込むときに払う「受験料」(学校によって検定料・考査料と呼びます)、合格した直後に払う「入学金」、そして入学してから毎年払う「授業料」や施設費です。学校が出す受験の案内(募集要項)には、この3つの金額が書いてあります。

結論

  • 受験料は1校ごとにかかり、公式で確かめた私立の学校は1校20,000円から30,000円、国立は1,100円から3,300円です。受ける学校の数だけ足してください。
  • 入学金は、金額を読み取れる89校のうち41校が20万円以上30万円未満、34校が30万円以上40万円未満です。合格発表の当日が期限の学校があります。
  • 授業料を年額に直すと、83校のうち38校が40万円以上60万円未満です。文部科学省の調査では、私立小学校の初年度納付金の平均は909,697円です。
仮の例:私立2校と国立1校を受けて、私立1校に入学する年に学校へ払うお金仮の数字
受験料(私立30,000円×2校・国立3,300円)
63,300円
入学金(合格の直後)
300,000円
施設費(入学時)
150,000円
授業料(年額)
500,000円
施設維持費・教育充実費など(年額)
200,000円
1年目に学校へ払う合計1,213,300円

※ 数字は、足し方を見せるための仮の値です。給食費・制服・教材費は別にかかります。

※ 受験料は受ける学校の数だけ増え、入学金は入学する1校の分だけです。

数えたのは、学校一覧のうち学校公式サイトの原文との照合が済んで、詳しい項目を掲載している109校(私立99校・国立10校)です。そのうち学費の金額を起こせている92校(すべて私立)の記載を、2026年10月18日に集計しました。学校ごとの金額と出典は、各校のページの「学費」の欄で見られます。

払う時期は3つ(受験・合格・入学後)

募集要項の金額は、払う時期の順に読むと分かりやすくなります。受験料は申し込みのとき、入学金は合格発表の直後、授業料や施設費は入学してからです。

学校へ払うお金の順番
受験料出願(申し込み)のとき。1校ごとにかかる
入学金合格発表の直後。期限は当日から数日
入学時の施設費入学金と一緒か、入学の前に1回
授業料・施設維持費入学後。年額か月額で毎年
給食費・教材費・制服入学の前後。実費

同じ「初年度納付金」という言葉でも、学校や調査で中身が違います。たとえば千葉県の調査では入学初年度に納付する納付金の合計(入学金・授業料・施設関係費等)。給食費・スクールバス代・諸会費は別途の場合があると説明しています。

学費の欄の年度にも気をつけてください。学費を起こせている92校のうち、2027年度(2026年秋に受験し、2027年4月に入学する年度)の金額として書いている学校は50校で、残りは2026年度以前の実績や参考の額です。成蹊小学校は納付金は2026年度のもので、在学中に改定する場合があると書き、学習院初等科は令和9年度は入学手続き時までに納付金が変更される可能性があり、令和8年度の額を掲示と書いています。

受験料(検定料)は1校ごとにかかる

受験料は、学校によって「受験料」「検定料」「入学検定料」「考査料」と呼び方が違いますが、どれも受験を申し込むときに払うお金のことです。学校公式の2027年度の募集要項で確かめた金額は次のとおりです。学費の欄に受験料を起こせている学校は28校あり、残りの学校の受験料は各校のページから募集要項を開いて確かめてください。

学校 受験料(2027年度)
白百合学園小学校 30,000円
聖心女子学院初等科 30,000円
成蹊小学校 30,000円
立教小学校 30,000円
青山学院初等部 30,000円
早稲田実業学校初等部 30,000円
玉川学園小学部 30,000円
雙葉小学校 25,000円
光塩女子学院初等科 25,000円
暁星小学校 25,500円(受験料25,000円・資料代500円)
聖ドミニコ学園小学校 25,000円(1回の納入で複数回受験できる)
むさしの学園小学校 25,000円(2回目以降は5,000円)
国本小学校 20,000円
文教大学付属小学校 20,000円
聖マリア小学校 20,000円
洗足学園小学校 28,000円
LCA国際小学校 30,000円
湘南白百合学園小学校 25,000円
森村学園初等部 25,000円(受験棄権の場合は返金なし)
関東学院小学校 22,000円
桐光学園小学校 20,000円
東京学芸大学附属世田谷小学校(国立) 3,300円
東京学芸大学附属大泉小学校(国立) 第一次選考1,100円・第二次選考2,200円

文部科学省が都道府県の協力で集めた令和6年度の調査では、私立小学校の受験料の全国平均は17,897円です。上の表の首都圏の私立の学校は、すべてこの平均より高い金額です。

受験料は、立教小学校や成蹊小学校の要項にあるように、一度払うと理由を問わず戻りません。立教小学校は納入した入学検定料は返還しないと書いています。なので、受ける学校の数を決めるときは、受験料の合計も一緒に出しておいてください。

受ける学校の日程が重なっていないかは、併願カレンダーで学校を選ぶと並べて見られます。日程の決め方は小学校受験のスケジュールで説明しています。

入学金は合格の直後に払う

入学金は、合格した学校に入る意思を示すために、合格発表の直後に払うお金です。学費の欄から入学金の金額を読み取れる89校の分布は次のとおりです。

入学金の額 学校数
20万円未満 8校
20万円以上30万円未満 41校
30万円以上40万円未満 34校
40万円以上 6校

一番安い学校は80,000円(横浜三育小学校)、一番高い学校は1,000,000円(吉祥寺学園初等部のインターナショナルスクールとLCA国際小学校)です。ちょうど30万円の学校が24校あり、一番多い金額です。文部科学省の調査でも、私立小学校の入学料の全国平均は191,809円です。

入学金と一緒に、入学時だけ払う施設費がある学校も多くあります。たとえば昭和学院小学校の2027年度は入学金160,000円・入学時施設費160,000円(合計320,000円)で、白百合学園小学校の2027年度の入学金は400,000円です。

入学金はクレジットカード・ペイジー(ATMやネットバンキングで払う方法)・銀行振込など、学校が決めた方法で払います。合格発表の前に、払い方と、カードなら利用できる上限の金額を確かめておくと安心です。ほかの学校の結果を待つ間に入学金を払うことになる場合は、入学を辞退したときに戻るお金も募集要項で見ておきます。

学校 辞退したときの公式の記載
立教小学校 入学金を除く学費は辞退時に返還
成蹊小学校 3月末日までに入学辞退届を出せば入学金を除く納付金を返還
聖マリア小学校 入学金は手続き後に返金しない

このように、入学金は戻らず、入学金以外の学費は期限までに届け出れば戻る、と書く学校があります。志望校の記載が無ければ、学校に電話で「入学を辞退した場合、入学金以外の納付金は戻りますか」と聞いてください。第一志望が補欠のときに入学金をどう考えるかは、小学校受験の補欠・繰り上げ合格・2次募集で説明しています。

授業料と毎年払うお金

授業料は入学してから毎年払うお金で、年額で書く学校と月額で書く学校があります。月額で書かれている学校は12倍して年額にそろえ、授業料だけの金額を読み取れる83校を数えました。

授業料(年額に直した額) 学校数
40万円未満 16校
40万円以上60万円未満 38校
60万円以上80万円未満 19校
80万円以上 10校

一番安い学校は年額300,000円(暁星国際小学校)、一番高い学校は年額1,740,000円(幕張インターナショナルスクール)です。文部科学省の調査では私立小学校の授業料の全国平均は505,954円で、上の表では40万円以上60万円未満の帯にあたります。

ただし、毎年払うお金は授業料だけではありません。施設維持費・教育充実費・給食費・後援会費などが加わります。学校によって書き方が違うので、同じ年度の募集要項を3校の例で見比べてください。

2027年度の募集要項の学費の書き方(3校の例)数字は仮

年額で書く学校(白百合学園小学校)

  • 授業料474,000円・施設維持費336,000円・学年費約60,000円(年額)
  • 入学金は400,000円

月額で書く学校(昭和学院小学校)

  • 月額 授業料31,000円・施設費17,000円・教育諸費5,930円・PTA費1,000円(合計54,930円)
  • 入学時は入学金160,000円・入学時施設費160,000円(合計320,000円)

年額と「その他」を分けて書く学校(雙葉小学校)

  • 授業料年額544,800円・施設維持費年額284,400円・後援会費年額72,000円
  • ほかに学年費等 年額約67,000円・積立金 年額約66,000円・給食費 年額約127,000円

雙葉小学校のように、表の外に「上記の他に」と書かれた費用がある学校は多くあります。募集要項の学費の欄は、次の順に読んでください。

募集要項の学費の欄の見本(例)数字は仮

  1. ①入学金300,000円(入学手続時)合格発表から数日のうちに払う。期限の時刻と払い方を見る
  2. ②施設費150,000円(入学時のみ)入学の年だけ払うのか、毎年払うのかを「入学時のみ」「毎年」の言葉で見る
  3. ③授業料月額 45,000円「月額」なら12倍して年額にする。年額で書く学校と比べるときに取り違えやすい
  4. ④教育充実費年額 120,000円授業料と別に毎年払うお金。名前は学校ごとに違う(施設維持費・維持費・教育充実費など)
  5. ⑤給食費・教材費・積立金実費・別途表の外の「上記の他に」「別途」を見る。給食費は年10万円を超える学校もある
  6. ⑥※ 2026年度参考年度を見る。2027年度の額ではなく前の年度の参考額の学校が多い

公的な平均も置いておきます。文部科学省の令和6年度の調査では、私立小学校の初年度納付金(授業料・入学料・施設整備費等の合計)の全国平均は909,697円で、内訳は授業料505,954円・入学料191,809円・施設整備費等211,934円です。千葉県の調査では、県内の私立小学校10校の令和8年度の初年度納付金の平均は966,096円です。

一方、たとえば慶應義塾幼稚舎の入学時初年度納入金の合計は1,765,000円(2026年度)で、全国平均のほぼ2倍にあたります。ただしこの額には給食費も入っているので、平均の数字より、志望校の募集要項の金額で考えてください。

国立小学校の費用

国立大学の附属小学校は国(国立大学法人)が設置する学校なので、国の決まり(教育基本法)で義務教育の授業料を取らないことになっています。掲載している国立10校の募集の公示(国立の学校が出す募集の案内)には入学金・授業料の金額欄が無く、9校とも学費の項目を起こせていません。

国立で公式に金額が書かれているのは、検定料と募集要項の代金です。

学校 公式に書かれた金額(2027年度)
東京学芸大学附属世田谷小学校 入学検定料 3,300円
東京学芸大学附属大泉小学校 検定料 第一次選考1,100円・第二次選考2,200円
筑波大学附属小学校 児童募集要項 1部2,000円
東京学芸大学附属小金井小学校 学校案内・募集要項 1部2,000円
お茶の水女子大学附属小学校 募集要項代 2,000円

東京学芸大学附属大泉小学校のように、第一次選考(抽選)と第二次選考で検定料を分けて払う学校があります。抽選に通らなければ第二次選考の検定料は要りません。

授業料が無くても、教材費・給食費・PTA会費などの実費はかかります。金額は公示や入学後の案内で知らされるので、学校説明会で「入学後に毎年かかる費用はどれくらいですか」と聞いてください。

寄付金・学校債は「任意」と書く学校が多い

寄付金は学校に贈るお金で、学校債は学校に貸すお金です。学校債は、光塩女子学院初等科のように卒業のときに返すと書く学校があります。学費の欄に寄付金・学校債の記載を起こせている学校は23校で、そのうち16校が「任意」と書き、1校が「一切ない」と書いています。

学校 公式の記載
聖心女子学院初等科 入学後に寄付金を募集。1口10万円・5口以上
成蹊小学校 教育充実資金 1口10万円・5口以上。任意
立教小学校 教育環境改善資金 1口100,000円(複数口任意)
光塩女子学院初等科 学校債(任意)1口50,000円・2口以上。卒業時に全額返済
光塩女子学院初等科(寄付金) 寄付金 1口30,000円・4口以上推奨
雙葉小学校 入学時以降に協力を頼む場合がある(任意)
むさしの学園小学校 寄付金や学校債を頼むことは一切ない

寄付金の案内は、合格のあとや入学後に届きます。たとえば聖心女子学院初等科は入学後に募集すると書き、立教小学校は入学手続きの来校時に案内すると書いています。なので、受験の前に寄付金を用意しておく必要はありません。

学校に払うお金のほかにかかるもの(国の調査)

文部科学省の「子供の学習費調査」は、保護者が1年間に子ども1人のために使ったお金を、学校に払うお金(学校教育費)・給食費・塾や習い事(学校外活動費)に分けて調べたものです。令和5年度の結果は令和6年12月25日公表資料の訂正版(令和8年1月16日)に差し替わっているので、訂正前の古い数字を見ないように気をつけてください。

令和5年度の学習費総額(年額) 金額
公立小学校・私立小学校 公立小学校 約36万7千円・私立小学校 約174万2千円
私立と公立の差 4.8倍
一番多い学年 私立小学校第1学年 約216万6千円

私立小学校の学習費総額のうち、学校に払うお金は私立小学校の学校教育費 978,271円(うち授業料 510,823円)です。残りは給食費と、塾・習い事などの学校外活動費にあたります。第1学年が一番多いのは、入学金や制服・ランドセルなど入学のときだけかかるお金が入るためです。

幼児教室(受験のための塾)や模試の費用は、教室ごとに違い、学校公式にも国の調査にも金額がありません。なので、通うなら教室に料金表をもらって、受験料や入学金とは別に自分で足してください。

今日やること

  1. 1志望校の学費の欄を見る学校一覧から志望校を開き、「学費」の欄で入学金・授業料の額と、何年度の金額かを確かめる
  2. 2受験料を学校の数だけ足す受ける予定の学校の受験料を書き出して合計を出す。日程の重なりは併願カレンダーで見る
  3. 3入学金の期限と払い方を調べる合格発表の当日が期限の学校があるので、募集要項で期限の時刻と支払い方法(クレジット・ペイジー・振込)を確かめる

Sources / 出典