併願(へいがん)とは、2つ以上の学校に願書(入学を申し込む書類)を出して受験することです。小学校受験では子どもが受ける試験を「考査」と呼び、同じ日に考査がある学校どうしは、時間が重なれば両方を受けることはできません。
結論
- 2026年の11月1日は日曜日です。東京都の学校の考査はこの日からの4日間に集まり、11月1日に考査がある学校は32校です。
- 東京都には、11月1日より前に考査がある学校はありません。前に受けられるのは、神奈川・千葉・埼玉の38校です。
- 11月10日以降にも考査がある学校が52校あります。11月のはじめで受験の機会が終わるわけではありません。
首都圏の私立・国立小学校のうち、2027年度の考査日を学校公式の募集要項で確かめられた102校について、日付ごとに考査がある学校を数えました。考査がある学校が多い日は、次のとおりです。
| 日付 | 曜日 | 考査がある学校 |
|---|---|---|
| 10月20日 | 火 | 19校 |
| 10月21日 | 水 | 10校 |
| 11月1日 | 日 | 32校 |
| 11月2日 | 月 | 27校 |
| 11月3日 | 火・祝 | 21校 |
| 11月4日 | 水 | 21校 |
| 11月5日 | 木 | 9校 |
| 11月7日 | 土 | 11校 |
| 11月14日 | 土 | 11校 |
10月20日に考査がある学校は、すべて神奈川県の学校です。11月1日に考査がある学校は、32校のうち31校が東京都の学校です。
受けたい学校どうしの重なりは、併願カレンダーで学校を選ぶと、日付順に並べて確かめられます。学校一覧の各校のページにも、「同じ日に考査がある学校」を日付ごとに載せています。
考査日の数え方
募集要項の考査日の書き方には、2つの形があります。考査が1日に決まっている学校と、「11月1日〜5日のうち1日」のように期間だけが決まっていて、どの日になるかを学校が指定する学校です。
日が決まっている学校
- 東洋英和女学院小学部:11月2日(月)
- 白百合学園小学校:11月1日
- 出願するときに、ほかの学校と重なるかが分かる
期間のうち1日の学校
- 早稲田実業学校初等部:11月1日(日)〜5日(木)のうち学校が指定する1日
- 慶應義塾幼稚舎:2026年11月1日(日)〜10日(火)のうち1日
- どの日になるかは、学校から指定されるまで分からない
冒頭の日付の表では、期間のうち1日の学校は、期間の日をすべて「考査がある日」に数えています。たとえば慶應義塾幼稚舎は、11月1日から10日までの10日間のそれぞれに1校として入っています。
慶應義塾幼稚舎の公式のQ&Aには、入学試験は生年月日順にグループに分けて行うと書かれています。ただし、何月生まれの子が何日になるかは、公式のページには書かれていません。
面接だけの日と、国立の学校の抽選(くじで受験する人数をしぼること)の日は、考査の数に入れていません。学校の募集要項の文と照らして、考査の日と確かめられた日だけを数えているので、数え方の違うほかの一覧とは校数が合わないことがあります。
11月1日(日)に重なる学校
東京都の学校で考査日が分かる57校のうち、48校は11月1日〜4日のどれかの日に考査があります。なので、東京都の学校を2校以上受けるなら、この4日間の中で重ならない組み合わせを探すことになります。
11月1日に考査がある学校のうち8校は、11月2日〜9日にはほかの考査日が無く、11月はじめの考査が11月1日に決まっています。第一志望がこの形の学校なら、11月1日に考査があるほかの学校は受けられないものとして、予定を組んでください。
考査が終わると、合格発表はすぐです。たとえば東洋英和女学院小学部の2027年度の日程は、次のとおりです。
発表は考査の次の日の18時からです。11月3日や4日にほかの学校の考査があるなら、その日の予定と、発表を見る時間を一緒に決めておくと安心です。
第一志望が補欠になったときの、繰り上げの連絡が来る時期と入学金の期限の重なりは、小学校受験の補欠・繰り上げ合格・2次募集で説明しています。
11月1日より前に受けられる学校
東京都の学校が第一志望でも、神奈川・千葉・埼玉の学校なら、11月1日より前に考査を受けられます。11月1日より前に考査がある学校を、都県ごとに数えると次のとおりです。
| 都県 | 11月より前に考査 |
|---|---|
| 神奈川県 | 25校 |
| 千葉県 | 8校 |
| 埼玉県 | 5校 |
| 東京都 | 0校 |
神奈川県の学校の考査は10月20日(火)に集まっていて、この日だけで19校あります。神奈川県の学校を2校以上受けるなら、10月20日のほかにも考査の日(第2回やB日程などと呼ばれる、2回目の入試)がある学校を組み合わせることになります。
東京都の私立の学校で10月に学校へ行く日は、子どもの考査ではなく面接の日です。面接を考査と別の日に行うと読める学校は、学校公式の記載との照らし合わせが済んだ109校のうち45校あるので、10月の面接の日も予定表に入れてください。
11月より前に受ける学校は、合格発表と入学金の期限が、東京の学校の考査より前に来るかどうかを出願の前に確かめてください。学校ごとの10月までの考査日と面接の日は、11月1日より前に考査がある学校の一覧で見られます。
11月10日以降と12月以降の回
11月のはじめの考査が終わっても、受験の機会は残っています。11月10日以降にも考査がある学校は52校、12月以降にもある学校は22校、2027年1月にもある学校は6校です。
私立の学校の2回目・3回目の入試と、国立の学校の検査(国立の学校では、考査を「検査」や「調査」と呼びます)がこれにあたります。国立の学校で検査の日を確かめられた9校は、どれも11月25日以降に検査があります。
11月10日以降の考査日と出願の期間は11月10日以降にも考査がある学校で、国立の抽選・検査の日と12月・1月の回は12月以降にも考査がある学校で、学校ごとに見られます。
併願の予定を組む順番
併願の予定は、第一志望の学校の日から順に決めていくと迷いません。次の順番で、1枚の予定表に書き込んでいってください。
- 1第一志望の日を書き出す考査の日と面接の日。「〇日〜〇日のうち1日」なら、期間の日をすべて書く
- 2同じ日の学校を外す学校のページの「同じ日に考査がある学校」か、併願カレンダーで見る
- 3前と後の学校を足す11月より前に考査がある学校と、11月10日以降にも回がある学校から選ぶ
- 4発表と入学金の期限を並べる入学金を、ほかの学校の結果より前に払うことになるかを見る
たとえば東京都の学校が第一志望で、神奈川の学校Aを10月に受ける家庭なら、予定表は次のような形になります。学校の名前と日付は、書き方を見せるための仮のものです。
併願の予定表の例(東京都の学校が第一志望の場合)数字は仮
- ①10月20日学校Aの考査11月より前に受ける学校は、入学金の期限が11月の考査より前に来ないかを見る
- ②10月24日第一志望の面接面接の日は保護者も学校へ行くので、仕事の休みを先に取っておく
- ③11月1〜5日第一志望の考査第一志望が「11月1日〜5日のうち1日」の学校なら、学校Bと同じ日に指定されたときにどちらを受けるかを先に決めておく
- ③11月2日学校Bの考査第一志望が「11月1日〜5日のうち1日」の学校なら、学校Bと同じ日に指定されたときにどちらを受けるかを先に決めておく
- ④11月14日学校Cの第2回後の回の出願の締め切りの日時も書いておく
学校の募集要項は、出願の前に最新のものを学校の公式サイトで確かめてください。考査日の重なりは、併願カレンダーで受けたい学校を選ぶと、日付順に並んで確かめられます。