首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の私立・国立小学校109校のうち、2026年度と2027年度の募集要項を学校公式の資料で両方確かめられた52校を比べました。比べられた項目に記載の差があったのは45校で、そのうち35校は日付(月日)の差だけです。日付以外の記載に差があったのは10校で、入試の回・区分、募集人員、選考の方法、面接の形・出る人の4種類に分かれます。比べたのは半分ほどの学校なので、首都圏の学校全体の傾向とは読まないでください。
結論
- 比べた52校のうち、比べられた項目のどれかに記載の差があった学校は45校、両年度で比べられた項目に差がなかった学校は7校です。片方の年度に記載が無い項目は比べていません。
- 差があった45校のうち35校は日付の差だけ、10校は日付以外の差もありました。日付以外は、入試の回・区分3校(ほかに聖ヨゼフ学園の区分名)、募集人員4校、選考の方法3校、面接の形1校、面接に出る人の注記1校です(西武学園文理は3つに重なります)。
- 考査日は比べられた40校のうち32校、出願期間は46校のうち38校で月日が違いました。神奈川県では、考査日が10月21日から10月20日になった学校が10校あります(曜日はどちらも火曜日)。
差の種類ごとの学校の数
| 項目 | 比べられた学校 | 差があった | 差がなかった |
|---|---|---|---|
| 考査日 | 40校 | 32校 | 8校 |
| 出願期間 | 46校 | 38校 | 8校 |
| 募集人員 | 37校 | 4校 | 33校 |
| 面接(日・形式) | 31校 | 8校 | 23校 |
| 選考の方法 | 25校 | 3校 | 22校 |
面接の項目で差があった8校は、面接の日が違った7校と、面接の形が変わった西武学園文理の1校です(湘南白百合学園は日の差と出る人の注記の差の両方)。このほか、面接の形は比べられず面接の候補日だけを「その他」で比べた学校が5校あり(森村・湘南学園・品川翔英・淑徳・啓明)、どちらも日が違いました。面接の日が違った学校は、合わせて12校です。
日付の比べ方は、年を除いた月日・期間です。たとえば神奈川県の10校(洗足学園・横浜雙葉・桐光学園・青山学院横浜英和・関東学院六浦・捜真・清泉・湘南白百合学園・精華・鎌倉女子大学初等部)は、考査日が2025年の10月21日から2026年の10月20日に変わりました。月日は1日早くなりましたが、曜日(火曜日)は同じです。反対に、考査日の月日が前年度と同じだった8校は、白百合学園・学習院初等科・慶應義塾幼稚舎・早稲田実業学校初等部などです。
日付以外の記載に差があった学校
日付以外の記載に差があった10校の、前年度と2027年度の記載です。表の文は要約で、原文(引用)は出典欄にあります。
| 学校(項目) | 2026年度 | 2027年度 |
|---|---|---|
| 西武学園文理(面接) | 保護者と志願者が同席の面接 | 第1志望入試のみ、保護者だけの面接(入学試験と同日) |
| 西武学園文理(選考の方法) | ペーパー・制作・運動・行動観察の4項目 | ペーパー・運動・行動観察(試験中に保護者の回答シート) |
| 聖マリア(入試の回) | A〜Dの4日程(D日程 2月14日) | A〜Cの3日程(D日程の記載なし) |
| 聖セシリア(入試の回) | A〜Dの4日程 | 第1回(一般・総合型)・第2回一般・第2回総合型の3日程 |
| 聖ヨゼフ学園(入試の区分) | 一般・自己推薦・総合入試 | 第1回(A方式・B方式)・第2回・第3回入試 |
| 森村学園初等部(募集人員) | 約85名 | 約90名 |
| 昭和女子大学附属昭和(募集人員) | 探究コース60名 | 探究コース64名 |
| 啓明学園初等学校(第1回の募集人員) | 第1回 約50名(学び創造・英語特進の両コース、男女合わせて) | 第1回 約40名(学び創造・英語特進の両コース、男女合わせて) |
| むさしの学園小学校(募集人員) | 男女40名(1学級20名) | 男女30名(1学級15名) |
| 品川翔英小学校(選考の方法) | ペーパー・行動観察・個別・運動テスト・面接 | ペーパー・行動観察・個別テスト・面接 |
| 湘南白百合学園小学校(面接に出る人) | お子様と保護者(1名可) | お子様と保護者 |
ここで数えているのは要項の記載の差です。制度が変わったと要項に書かれているものと、記載が無くなっただけで実際の扱いまでは分からないものがあります。
西武学園文理小学校は、日付以外の差が3つの種類(入試の回・面接の形・選考の方法)にまたがる、比べた中で唯一の学校です。2026年度は保護者と志願者が同席する面接を考査とは別の日に行っていましたが、2027年度の要項では、面接は第1志望入試だけで、保護者だけで考査と同じ日に行うと書かれています。第1回・第2回の入試は、2027年度の要項の面接試験日の欄が「−」で、面接の記載がありません。前年度の情報で親子面接の準備をしている家庭は、受ける回の要項を読み直してください。
募集人員は、森村学園初等部と昭和女子大学附属昭和小学校(探究コース)で記載の数が増え、啓明学園初等学校(第1回)とむさしの学園小学校で減りました。啓明学園の第1回は、両年度とも「学び創造」「英語特進」の両コースを合わせた男女の数で、同じ区分どうしの比較です。湘南白百合学園小学校は、面接に出る保護者の「(1名可)」の記載が2027年度の要項から無くなりました。両親で出る必要があるかは、要項の文面だけでは分からないので、学校に確かめてください。
比べ方
対象は、首都圏の私立・国立小学校の学校データにある109校です。学校ごとに、2026年度入学者向け(考査は主に2025年秋。翌年1〜2月の回を含む)と2027年度入学者向け(考査は主に2026年秋。翌年1月の回を含む)の募集要項・入試案内を、どちらも学校公式の資料で取り、同じ項目どうしを比べました。2026年度の資料を取れなかった55校と、公式サイトを取得できなかった2校は比べていません。
2027年度の資料は学校の公式サイトのいまの募集要項です。2026年度の資料は、公式サイトからはすでに消えている学校が多いため、次の3つの取り方をしています。
| 2026年度の記載の取り方 | 学校の数 |
|---|---|
| 学校公式ページの保存版(web.archive.org に保存された、その学校のページ・PDF) | 38校 |
| 学校の公式サイトに残っていた2026年度の募集要項PDF | 5校 |
| 学校の公式サイトのいまのページ(入試結果・お知らせなど)にある2026年度の記載 | 9校 |
保存版は、第三者のサービス(Internet Archive)が保存した学校公式ページの写しです。保存された日は、出典のURLに入っている数字(例:…/web/20250716…=2025年7月16日)で分かります。保存された日のあとに学校が直した内容や、あとから足された入試の回は入っていないことがあります。そのため、前年度の保存版にあって2027年度の要項に無い回は「2027年度の要項に記載なし」として扱い、廃止とは書いていません。反対に、2027年度にだけある回(啓明学園の第4回など)は、前年度の保存版のあとに足された可能性があるため比べていません。
片方の年度の資料にその項目の記載が無い場合は、その項目を比べていません。なので、項目ごとに比べられた学校の数は違い、「差がなかった7校」も、比べられた項目の中で差がなかったという意味です。
前年度の情報を使うときの決まり
- 1日付は全部書き直す考査日は比べられた40校のうち32校、出願期間は46校のうち38校で月日が違った。前年度の日付をそのまま予定に入れない
- 2回の名前を確かめる回・区分が変わった学校がある(西武学園文理・聖マリア・聖セシリア・聖ヨゼフ学園)。受ける回が2027年度の要項にあるかを見る
- 3面接の形を読み直す誰が出るか・考査と同じ日か別の日か。とくに西武学園文理と湘南白百合学園
- 4募集人員を新しい数にする記載の数が増えた学校・減った学校がある。倍率を自分で計算するときは2027年度の数を使う
学校ごとの差は、学校一覧の各校のページの「前年度(2026年度入試)からの変更」の欄で、前年度と2027年度の原文と出典つきで見られます。2027年度の日程の重なりは2027年度の日程と併願の組み方で説明しています。
学校の募集要項は、年度の途中で直されることがあります。この記事の比較は、2026年11月4日までに取った学校公式の資料によるものです。出願や面接の前には、各校の最新の募集要項で日付と時刻を確かめてください。