2019年02月03日更新
現在完了の4つの意味・訳し方の使い方を覚えよう!
〈現在完了〉という英語の文法には、聞き覚えがある人がほとんどだと思います。 しかし、「現在完了について説明してください」と言われると、何だっけ?と困ってしまうかもしれません。 実は、現在完了は、日常生活の会話の中でとても重宝される、とても有用性の高い文法なのです。 ここでは、現在完了とは何なのかを紐解きながら、 英語で現在完了を自由自在に使えるようマスターしていきましょう。

現在完了について知りたい!過去と現在をつなぐ文法

現在完了って何だろう?

    

お母さんが子供に「もう宿題は終わったの?」と声をかける時や、

友達と「北海道?2回ほど行ったことがあるよ」などと話す時。

また、熱を出して「昨日からずっと具合が悪いんだ」と話す時。


どれも、日々の生活の中で誰もがよく使う文章ばかりですよね。


ところで、これらの文を英語にするなら、どんな時制の文にしますか?


「『終わった』『行ったことがある』は過去のことだから〈過去形〉かな?」

「でも、『昨日から』続いてるというのは、〈過去進行形〉?

いや、今も続いているのだから、やっぱり〈現在進行形〉かな?」


などとあれこれ悩んでしまいませんか?



実は、これらの文章の時制は、〈過去形〉でも〈過去進行形〉でも、また〈現在進行形〉でもありません。


これらは全て、〈現在完了形〉という時制文法で表現することができます。

     

    

            


現在完了にはいろいろな訳し方がある!

      


〈現在完了形〉とはどういった文法で、どんな意味を持つのでしょうか。

さっそく、先ほどの説明に用いた日本語の文を使って、具体的な例文を見てみましょう。



Have you finished your homework yet?

(もう宿題は終わったの?)


I have been to Hokkaido twice.

(北海道へは2回行ったことがあるよ。)


I have been sick since yesterday.

(昨日からずっと具合が悪いんだ。)


これら3つの文は、日本語で見た限りでは、表現がかなり異なる文のように見えるのですが、

英語の文では、全ての文に〈have〉と〈動詞の過去分詞〉が含まれています。



ちなみに、この文もそうです。


I have lost my bag.

(バッグをなくしてしまった。)


またしても、上記の3つの文とは、日本語の和訳では違っている印象ですが、

英語の文のほうでは、やはり〈have〉と〈動詞の過去分詞〉が含まれています。



このように、

〈have(またはhas)〉+〈動詞の過去分詞〉で表されるのが、〈現在完了形〉です。



現在完了形は、過去の出来事や状態が、何らかの点で現在とつながりを持っていることを表しています。


そのため、

〈もう終わっている〉

〈したことがある〉

〈ずっと続いている〉

〈こうなってしまった〉

といった、一見全く異なるような文を、全て同じ形で表現できるのです。

     

     

この説明だけでは、まだ現在完了形を使いこなして日常会話に取り入れることはできません。

そこで、次に、現在完了形の文を「和訳」の側面からとらえてみます。


  



現在完了形の文を4つの訳し方のグループで覚えよう!

      

      

中学の頃に英語の授業で現在完了について学んだのによく覚えていない、という意見や

現在完了の訳し方がいくつかあるのは分かるけど、たくさんあって混乱する、という意見をよく聞きます。


それはある意味当然かもしれません。

なにしろ、

〈もう終わっている〉

〈したことがある〉

〈ずっと続いている〉

〈こうなってしまった〉

といった、一見全く異なるような文を、全て現在完了形で表現できるのですから。


このように、過去と現在がつながっている文というのは、たくさんあります。


そうした〈過去と現在をつなぐ文法〉が現在完了形なのですが、

ここで、ある方法を用いて現在完了形をまずは丸暗記してみましょう。


現在完了形の文の訳し方を大きく4つのグループに分けてみると、意外とすんなり納得できてしまうのです。


      


1.「もうしてしまった・まだしていない・ちょうどしたところだ」と訳す完了グループ

     

     

まず一つ目は〈完了〉グループ。

現在完了形の4つの訳し方のグループのうち、

「もう~してしまった」「まだ~していない」及び「ちょうどしてしまった」などと

すでに完了したこと・あるいは未完了なことを表現するのが〈完了〉グループです。



ここでは、次の4つの例文を覚えましょう。


I have already finished my homework.

(私はもう宿題を終わらせた。)


I haven't finished my homework yet

(私はまだ宿題を終えていない。)


Have you finished your homework yet?

(あなたはもう宿題を終わらせたか?


I have just finished my homework.

(私はちょうど宿題を終わらせたところだ。)



この4つの例文は、すべて現在完了形が使われていますが、同時に1つずつ特徴的な単語が使われています。


上から順に

already(もう、すでに), not yet(まだ〜ない), yet?(もう〜したか?), just (ちょうど)

という単語です。


〈完了〉グループでは、

現在完了形の基本である〈have(またはhas)〉+〈動詞の過去分詞〉と合わせて、

これらの特徴的な単語も一緒に覚えましょう。



ちなみに、2番目の文章は、1番目の文章の否定文で、

3番目の文章は、1番目の文章の疑問文になっています!




★ポイント


1番目の肯定文の文章ではalreadyが使われていますが、その否定文では、alreadyは使われていません!

その代わりに、否定のnotとともに文末にyetが使われています。


・また、疑問文でも、やはりalreadyは使われておらず代わりに文末がyet?となっています。


    

     

    


2.「したことがある・したことがない」と訳す経験グループ

     

     

現在完了形の文は、「したことがある」「したことがない」などと訳されることもあります。

これらは、主語が〈経験〉したことがある、ないなどについて表現しています。



こうした訳し方をする〈経験〉グループでは、次の4つの例文を覚えましょう。


I have been to China twice

(私は中国へ2度行ったことがある。


I have never been to China .

(私は中国へ1度も行ったことがない。


Have you ever been to China?

(あなたは今までに中国へ行ったことがありますか?


How many times have you seen pandas?

(あなたは何度パンダを見たことがありますか?



これらの文では、上から順に

twice(2度), never(1度も〜ない), ever(今までに), How many times(何度)


という単語も合わせて覚えるようにしましょう。




ポイント


・1番目の文のtwice(2度)の部分には、次のような単語も入るので、全て覚えましょう。


before (前に)・once (1度)・three times (3度)

  ※3度以降は、数をつけてfour times(4度), five time(5度) と表現していきます。

many times (何度も)・sometimes(時々)・often (よく、しばしば)など


have been to〜 は、〈gone〉(goの過去分詞)という語が入っていないのに、「行ったことがある」という訳になります!

ちなみに、have gone to〜 は「行ってしまった」という訳になります。





3.「(ずっと)している」と訳す継続グループ

    

     

現在完了形の文のうち、「(ずっと)~している」という訳になるものが、〈継続〉グループです。

「(ずっと)~している」とは、

〈過去のどこかの時点から現在まで、何かの状態が続いている〉という意味になります。



ここでは、次の3文を覚えましょう。


I have lived in Japan for ten years.

(私は10年間日本に住んでいる。


Betty's mother has been sick since yesterday.

(ベティの母は昨日から具合が悪い。


How long have you lived in Japan?

(あなたはどのくらい日本に住んでいるのですか?



現在完了形の〈継続〉グループの「(ずっと)~している」という訳し方は、

過去のある時から現在に至るまで、何かの状態がずっと継続しているという状態を表すため、

肯定文の文末に〈for〜=〜間〉〈since〜=〜から〉という表現が加わるのが一般的です。


疑問詞疑問文としては、

〈How long〜?=どのくらいの期間?〉が使われます。



for(〜間), since(〜から), How long(どのくらい?)の単語も合わせて暗記しておきましょう。



ポイント

現在完了形の〈継続〉グループの文は、日本語訳では「〜している」となりますが、

これは現在進行形の「(今)している」とは異なるものなので

混同しないように注意することが必要です!


     

     


4.「してしまった」と訳す結果グループ

    

現在完了形の〈結果〉グループは、しばしば 1で説明した〈完了〉グループとまとめてひとくくりにされますが、

ここではあえて、別の〈結果〉を表すグループとして紹介します。



〈結果〉グループの代表的な文を2つ挙げます。


William has gone to Africa.

(ウィリアムはアフリカへ行ってしまった。)


I have lost my car key.

(私は車の鍵をなくしてしまった。)



まず、上の文では、〈ウィリアムはアフリカへと旅立ってしまい〉、

その結果、今は〈話し手のみがここに残されて〉います。


下の文では、〈私は車の鍵をなくします〉。

その結果、今〈鍵がなくなったまま〉です。



このように、何かをしてしまった後の結果=その状態を説明している文が、

この〈結果〉グループだと言えるでしょう。

        

     

ポイント

〈結果〉グループは、上で述べてきた3つの訳し方グループのように

一緒に覚えるべき単語があるわけではなく、

使われる動詞の意味によって、結果を説明する性質をもっています。

   

   

   



過去形と現在完了形との違いは?

話し手が伝えたい内容に注目すれば過去形・現在完了形が見えてくる!

   

学校の英語のテストなどでは、過去形と現在完了形との違いを問われる問題が度々出題されます。

その場合は、時制の違いをとらえやすいように、設問の単語や和訳に、分かりやすく工夫がされている場合が多いです。


しかし、実際の会話では、例えば自分が誰かに

「彼は仕事でニューヨークへ行った。」

と言いたい時、過去形と現在完了形のどちらで表現すればよいのか、よくわからない!と思ってしまうことがあるかもしれません。



結論から言うと、これは

〈過去形でも現在完了形でも、どちらでも表現できる〉のです!



では、時制の違いはどこでどうつければよいのでしょうか。



それは、その文を使って、

さらに加えられる〈話し手が一体何を伝えたいのか?〉の内容によって判断するのです。


試しに、「彼は仕事でニューヨークへ行った。」という文に、さらに話し手が表現したい内容を追加したものを3種類考えてみましょう。



☆「彼は仕事でニューヨークへ行った。」+「昨年行ったんだよ。」

 →〈昨年行った。〉というシンプルな過去の事実。

これは単純過去ということで、過去形で表します。


He went to New York on business last year .

(彼は昨年仕事でニューヨークへ行った。)



☆「彼は仕事でニューヨークへ行った。」+「行って、向こうで暮らしているんだ。」

 →〈行った結果、こちらには戻らず向こうにいる。〉という現状を表す。

結果を表す場合は、現在完了形〈結果〉グループになります。


He has gone to New York on business .

(彼は仕事でニューヨークへ行った。)行ってしまった、の意味。



☆「彼は仕事でニューヨークへ行った。」+「前に何回も行ってたよ。」

 →〈行ったという経験の回数〉について述べる場合。

この場合は、現在完了〈経験〉グループによって表現するのが適切です。


He has been to New York on business many times .

(彼は仕事で何度もニューヨークへ行った。)行ったことがある、の意味。

 

 


このように、

話し手が一体何について相手に伝えたいのかに注目して考えてみると

過去形・現在完了形が見えてくるのです。


   


現在完了形で用いない副詞・疑問詞

     

    

前に述べたように、現在完了形は

「過去の出来事や状態が現在とつながりを持っていることを表す」文法です。


そこで、次に挙げるような、はっきりと過去を表す副詞や疑問詞などは、現在完了形では基本的に用いることがありません。


・yesterday(昨日)

・〜ago

・last 〜(昨〜、先〜)

・when I was a child(私が子供だったころ)

・When〜?(いつ?)

・What time〜?(何時に?)

  


ただし、〈since yesterday〉(昨日から)、〈since when I was a child〉(子供のころから)

という表現の場合は、「昨日から現在まで」などと

過去と現在とのつながりを表現するので、現在完了形に使われます!   

   


とにかく、ポイントは

「過去の出来事や状態が現在とつながりを持っていることを表す」→現在完了形

という点をしっかり意識することです!   

   

   



現在完了を使ったあいさつ表現を使ってみよう!


    

これまで述べてきた文例を見て、現在完了形で表される文は、どれも

日々の生活の中でよく使う文章ばかりであることがお分かりいただけたと思います。



さらに、現在完了形は、誰かに久しぶりに会ったときのあいさつにもよく使われます。




I haven't seen you for a long time . 

(しばらくでしたね。)


It’s been a while!

(久しぶりー!)


How have you been ?

(お元気でしたか?)


You haven't changed a bit.

(少しもお変わりないですね。)



いかがですか。

これらは、よく見てみると全て現在完了形によって表現されています。


どのあいさつも、旧知の仲の人に対してぜひ使ってみたくなるものばかりですよね。

機会があれば、これらのあいさつを暗記しておいて

久しぶりに会う友達にぜひ笑顔で使ってみてください。



このように、現在完了形の文は、日常生活におけるさまざまな表現だけに加えて

大切なあいさつにも使える、とても有効な文法なのです。

   

      


まとめ



現在完了形の文についていろんな側面からその性質や有用性を見てきました。


日常会話のかなりの部分は、実は現在完了形的な表現で表されているのです。

ということは、英語を使う上で、現在完了形についてしっかりマスターしておくことは

生活していく上でとても役に立つ、ということが言えます。


この項目を読んだみなさんが、

「現在完了形が、単に学校で学ぶ文法であるというだけでなく、

生活の中で、あるいは人と人との関わりの中で生かされる文法だな!」

と思っていただけたなら幸いです。



ここで説明した4つの訳し方のパターン、また挨拶文などをぜひマスターして

実際にどんどん使ってみてください。


現在完了形によって、英語のコミュニケーション能力は飛躍的に向上し、

また、周りの人との関係性も確実によくなることまちがいなしです!

    

     


この記事の執筆者
スタモ編集部
最高の学習をもっと身近に、どこでも。スタモ編集部は、大学受験や日々の勉強に役立つ記事を発信しています。予備校講師や塾講師の経験のある東大、京大、早慶の卒業者メンバーが中心に、どこよりも詳しく、どこよりも丁寧な内容をお届けいたします。
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