2019年01月02日更新
感嘆文はどうやって作る?構造や成り立ちについて考えてみよう
英語における感嘆文の構造や成り立ち、作り方などについて、さまざまな側面から考えてみたいと思います。

普段の生活の中で「うわー、これはすごいな!」「おーっ、なんて大きいんだ!」などと驚きを表す言葉を使う場面はよくあります。


何か驚くようなものや出来事にあった時、とても嬉しいことがあった時、悲しみにくれる時など、気持ちの高ぶりから思わず口にしてしまうような言葉を英語で表現する場合、それらの文を〈感嘆文〉と呼びます。


ここでは、英語における感嘆文の構造や成り立ち、作り方などについて、さまざまな側面から考えてみたいと思います。

感嘆文って何だろう? 驚きを表す表現のいろいろ

人は、日常生活の中で、さまざまな驚くべきことを見たり聞いたり経験したりしてびっくりし、思わず声をあげてしまう場合があります。


最もありそうな、思わず口から出てしまう驚きの声ならば、こんな感じでしょうか。


Oh! (おーっ!)


Great!(すごいね!)


これらは、文というよりも単語1語のみで、ある意味一番驚きの感情を端的に表す表現だと言えます。

いきなりの驚きの声をあげるのに、長い文章であるべき必要はないのだということが、この表現から分かりますよね。


さらにもう少し進化して、こんなものもあります。


Oh, God!(おーっ! )(やったぜ!)


これもまた、思わず口をついて出てしまう言葉の一つです。

びっくりした時に、神様を表すGodという語を用いた表現は有名ですね。


思想や生活習慣、芸術などにキリスト教が深く浸透している英語圏ならではの言い回しです。


他に、日常生活の中で、いかにもみんなが口走ってしまいそうな言葉としては


Done it!(わぁー!)(やっちゃった!)


といった表現もあります。


重ねたお皿を運んでいて、うっかりガシャーン!と床に落としてしまった時など、思わず驚いてこう叫んでしまいそうです。


しかしながら、ここで述べようとしている英語の〈感嘆文〉は、思わず口から出てしまう驚きの声のひとつではあるものの、しっかりと文法を伴った「文」の構造を持っています。


次に、英語の文として見た場合の感嘆文について説明したいと思います。



感嘆文は主語と述語がなくてもOK?

一般的に、英語の文を〈話し手の意図が何なのか〉によって分けるとすると、次の4種類の文になります。


まず1つ目が、英語の基本的な文と言われる「平叙文」です。

平叙文には、通常、主語と述語が1つずつ含まれています。


 Mike has a big dog.

(マイクは大きな犬を飼っている。)


この文では、Mike(マイク)が文全体の〈主語〉、has(持っている)が〈述語〉となっています。


つまり、平叙文は「〈主語〉は〈述語の内容〉をする」といった最も基本的な文構造を持っているのがお分かりいただけると思います。


2つ目は、物事を訪ねる文である「疑問文」です。



疑問文にも主語と述語が通常1つずつ含まれていて、さらに文末には通常〈?〉がつきます。


Is it true ?  (それは本当なの?)


このように、「平叙文」と「疑問文」では、「◯◯◯が△△する」「◯◯◯は▽▽だ」という部分が、文の中で最も中心的な部分となっています。


そのため、〈主語〉と〈述語〉は、平叙文においても疑問文においても、欠かせない要素となっているのです。


それに対して、英語の文において最も簡素な形式を持つのが、ここでご紹介する3つ目と4つ目の文である「命令文」「感嘆文」です。


まず、3つ目の命令文を見てみましょう。


Use this dictionary.  

(この辞書を使いなさい。)


命令文は、文の中に〈主語〉がなく、〈動詞〉のみが入る形で文が成立しています。


なぜ主語がなくても文が成立するのかというと、それは 命令文の機能が「相手に何かを命じたり要求したりする」という目的を果たすところにあるからです。


相手に〈ある動きをする・状態になる〉ことを命じたり要求したりするのに、それを表すための〈動詞〉は絶対的に必要ですが、その動作をする主体である主語の指定は、考えてみれば特に必要がないのです。


では、4つ目の感嘆文の場合はどうでしょうか。


最も簡素化された感嘆文の表現を見てみましょう。


What a big dog!

(なんと大きな犬だろう!)


How big!

(なんと大きいのだろう!)


この2つの文は、感嘆文の中でも最も簡素化された形を示していますが、どちらの文にも、〈主語〉も〈述語〉も見当たらないのがお分かりいただけると思います。



感嘆文は、なぜ〈主語〉と〈述語〉の両方がなくても英語の文として成立しているのでしょうか?


それは、感嘆文が「何かに驚いている感情を中心に表す」という機能を持つ文だからです。


感嘆文では、驚いている感情が表されていればいいので、その他の情報は表現されていなくても別によい、というわけです。


What a big dog! 

(なんと大きな犬だろう!)


という文からは、「犬が大きい」という点に驚いている感情だけがしっかりと伝わってきますが、この文を見ただけでは、驚いた本人の情報と、〈驚かされた対象物=犬〉の行動までは分かりません。


しかし、それらの情報はここでは必要ないと言えるでしょう。


もっと簡素な


How big!

(なんと大きいのだろう!)



の文を見ると、〈驚かされた対象物〉が何なのかさえ書かれていません。これこそ究極の感嘆文と言えるかもしれません。


つまり、感嘆文は


★驚きの感情を表すのが目的の文である。


★驚いた本人の情報は不要。


★驚かされた対象物(人、物、出来事などいろいろ)の情報もなくてよい。


という文章なのです。


ただし、感嘆文にも原則的には〈主語〉と〈述語〉が入っています。


次の項目では、正式な感嘆文の形について文法的に見ていきます。

感嘆文の文法的な特徴とは?


英語の感嘆文には2つの形式が存在します。



★〈What〉から始まる感嘆文 


★〈How〉から始まる感嘆文


の2つです。




これら2つの形式の両方に共通する文法としては、次の2点があります。



・原則的に〈主語〉と〈動詞〉が入っている。



・文末に感嘆符〈!〉をつける。



ここでの主語と動詞は、基本的に〈驚いた対象物・事象〉を表します。


ただ、主語と動詞に関しては、先程の項目でも述べたとおり、感嘆文を簡素な形で示す時は省略される場合もあります。


実際の会話の中では、主語と動詞の部分は省略されることが多いです。

2種類の感嘆文の作り方は?3段階に分けて作ってみよう

それでは、実際に感嘆文の2つの形式を使って、驚きを表現する英文を作ってみましょう。


例えば、あなたがジャングルの中を探検していて、突然何の卵か分からない〈とても大きな卵〉を1つ発見したとします。


あなたはその大きさに驚いて、思わずこう言いたくなります。


「うわー!何だこの卵、大きいな!」


その感情を正式な感嘆文で表してみると、

1つ目はこうなります。


What a big egg this is!

(これはなんと大きな卵だろう!)


この文の作り方について、段階を追って見ていきましょう。


1.まず、文頭にWhat を使い、驚きの感情を込めます。


What



2.次に、その驚きの対象を、〈見た目や様子、性質〉を表す形容詞とともに入れます。

単数ならば、冠詞の a(an)も忘れずに!


a big egg



3.そして、最後に文の主語と動詞を入れ、感嘆符をつけます。

この文の場合は、「これは〜なのだ」となるため、


it  is  !


となります。



では、もうひとつの、Howを使った感嘆文はどうなるでしょうか。


先ほどのWhatから始まる英文と同じことを、Howを使った感嘆文で言うなら、このようになります。


How big this egg is!

(この卵はなんと大きいのだろう!)



こちらも、段階を追って英文を作ってみます。



1.まず、最初に「どれだけだよ!」といった驚きを込めて、こう入れます。


How 



2.次に、驚きの対象の〈見た目や様子、性質を表す形容詞・副詞〉だけを入れます。


big



3.そして最後に、驚きの対象を主語・動詞で表し、感嘆符をつけます。

この文の場合は、「この卵って〜だな」という感じで


this egg is!


と表現します。





できあがった2つの形式の英文を、それぞれの部分に注目しながら比べてみましょう。



What   a big egg    this  is!

(これはなんと大きな卵だろう!)


How   big   this egg  is!

(この卵はなんと大きいのだろう!)



それぞれの文で、2番目の部分がかなり違っているのがわかります。


Whatから始まる文では、ここに、驚きの対象そのものが入っているのに対して、Howから始まる文では、驚きの対象の見た目や性質などを表す形容詞・副詞のみが入ります。



その影響から、3番目の部分、主語の表現にも違いが出てきます。

日本語の訳文の方も見ていただくと、違いが理解しやすいかもしれません。


Whatから始まる文では、主語が、「これは」となっているのに対して、Howから始まる文では、驚きの対象そのものも含め、「この卵は」が入っています。


つまり、Whatから始まる文と、Howから始まる文は、文の構造が少しずつ異なっているということがわかります。

ここは、英文を作る際に注意しなければなりません。




そして、先に述べたように、話し言葉では次のように最後の主語と動詞の部分が省略されることが多いです。



What  a big egg !


How  big !



つまり、「うわー、大きい!」という驚きの感情だけが残った形です。






ここまで感嘆文の文法をまとめると、こうなります。



★〈What〉から始まる感嘆文


What  a(an)形容詞  名詞  + 主語  動詞  !

(驚きの対象が複数形の場合は、a(an)はなくなり、名詞が複数形となる。)



★〈How〉から始まる感嘆文


How  形容詞・副詞  + 主語  動詞  !

(主語  動詞の部分に驚きの対象を置く)

感嘆文の注意すべき表現について

・複数の対象に驚くときの表現

ところで、先ほどの感嘆文の例文の続きになりますが、例えば、あなたがジャングルで発見した巨大な卵が、1つだけではなく、「複数個の巨大な卵たち」だったとします。


その場合、驚きを表現する感嘆文は、以下のように変化します。

前の項目で述べた表現と少し違う部分が出てきますので、注意してご覧ください。


What   big eggs    these  are!

(これらはなんと大きな卵だろう!)


How   big   these eggs  are!

(これらの卵はなんと大きいのだろう!)


Whatから始まる文の方では、2番目の部分から冠詞が消え、eggsと複数形になります。

実際に、英語のテストなどでは、このような複数形の対象物に対する感嘆文において、冠詞の消し忘れがとても多いので、注意しましょう。


それに伴い、3番目の部分も

this→these      is→are     と変化します。


結果的に、Howの文のほうでは、1番目、2番目の部分には変わりませんが、3番目の部分のそれぞれの単語は複数形になるということです。


これも、日本語の訳文の方で比べてみたら、なるほど!と納得できると思います。

・How〜ofを含んだ感嘆文の表現

Howの文では、形容詞の部分の後ろに〈of 人〉をつけて、



How kind of you!

(あなたはなんと親切なのだろう!/ご親切にありがとう!)


と その人物の性格や性質・行動などに対する驚きを表現することもあります。


その場合は、kind(親切な)の他にも、人の性質や行動を見た印象を表す形容詞がいろいろ使われます。


形容詞の例

nice(よい), brave(勇敢な), honest(正直な),  careful(注意深い), clever(かしこい), wise(かしこい), careless(うっかりの),  cruel(残酷な), foolish(愚かな), silly(ばかげた), selfish(自分勝手な)など

・感嘆文の後ろにto 動詞の原形がつく時

上のような How〜of 人 という形式の感嘆文に、さらに



How kind of you to invite us!

(我々を招待してくれるなんて、あなたはなんと親切なのだろう!)



のように、後ろにto 動詞の原形(いわゆる不定詞)がつく文もあります。



この場合は、to 動詞の原形の部分が、驚いた理由などを表しています。

つまり、これは文法でよく言う〈不定詞の副詞的用法〉のひとつです。




ちなみに、このto 動詞の原形は、What から始まる感嘆文の表現でも使われます。

 

What a nice house (this is)to have such a pretty yard

(なんとすてきな家なんでしょう、こんなきれいなお庭があるなんて!)




ここまでくると感嘆文としてはちょっと長過ぎる気もしますし、話し言葉としてはあまり使われない文のようにも思えますが、高校英語の文法問題では頻出しています。

その他の感嘆文にはどんなものがあるの?

その他に、文法的には多少不完全な部分があっても、慣用的によく使われている感嘆文の表現もあります。




・What a surprise!

(うわー、びっくりだよ!)



いきなり誰かに出くわすなど、予期しない出来事や物・人に接した時、聞いた時などによく使われます。

What a nice surprise! という、うれしいびっくりに対して使われる表現が短縮されている時もあります。




・What a shame!

(えー、それは残念だ!)



例えば、パーティーで仲良しの友達が「あっ!もう帰らなくちゃ」と言い出した時や、知り合いが大学入試で不合格になったというニュースを聞いた時など、残念な内容の話などを聞いた時によく使われます。


ここで使われているshameという単語には、「恥」という意味もあるので、それを使って「なんと恥ずかしい!」と訳してしまう人も多いようですが、それは完全な訳しまちがいです。


このshameは「残念な」という意味で使われているため、上記の訳になります。

意外とまちがえやすい部分なので、注意しましょう。





・What a game!

(あー、なんて試合だ!)


野球の試合を見ていて、8回裏までに6ー0と、ほぼ試合の決着が見えていたというのに、9回裏でなんと奇跡の逆転が! といった事態に出会った時などに、驚きながら言ってしまう言葉です。




このように、Whatから始まる感嘆文なのに、形容詞・副詞がなく、名詞のみが入る言い回しは、慣用的にはよく使われます。

まとめ

いかがでしたか。ここでは、WhatとHowを用いた基本的な感嘆文の作り方を中心に、いろいろな感嘆文について見てきました。



感嘆文は、内から出てきた感情を素直に言葉にして伝える、人間味あふれる文だと思いませんか。


特に英語による会話では、積極的に自分の感情を表現したり、何か一言ユーモアが感じられることを入れてみたりすると、その会話がとても生き生きとしてきます。


英語で会話するチャンスがあったら、こうした感嘆文を用いて、自分の思ったこと、感じたことを英語でどんどん表現してみてください。

そこから、きっとあなたの周りの雰囲気が活気づいたり、周りの人たちがあなたに親しみを感じたりする効果が生まれるはずです。

この記事の執筆者
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