2019年01月02日更新
過去進行形とは?現在進行形と比較して徹底解説!
実は、試験で問われる、あるいは長文の中で見かけるのは現在進行形よりも過去進行形の方が多いのです。 理由は簡単。 「過去進行形の方が汎用性が高いから」なんです。 でも、なんとなく学校ではあまり深く習っていないような気がしませんか? 今回はそんな過去進行形についてしっかりおさえていきましょう。

「現在進行形」はなんとなく聞いたことがあるけど、過去進行形はよく分からないな~という人はいませんか?


実は、試験で問われる、あるいは長文の中で見かけるのは現在進行形よりも過去進行形の方が多いのです。


理由は簡単。


「過去進行形の方が汎用性が高いから」なんです。


でも、なんとなく学校ではあまり深く習っていないような気がしませんか?


今回はそんな過去進行形についてしっかりおさえていきましょう。



現在進行形と過去進行形の違い

現在進行形は、簡単に言うと「なう」。


ちょっと前にTwitterで流行った、あの「なう」です。


つまり、「今この瞬間」のことについて言う時に使います。


例えば、


I’m taking a bath now.


これは、「私は今お風呂に入っている」という意味。


つまり「お風呂なう」ということですね。


ただ、あくまで現在進行形は「なう」ですから、たった今この瞬間のことしか言えません。


ですが、過去進行形は違います。


I was taking a bath then.


I was taking a bath when Tom called me.


これらは2つとも過去進行形の文です。


上は「私はその時お風呂に入っていた」、下は「私はトムが私に電話をかけてきた時にお風呂に入っていた」という意味です。


現在進行形との違いがわかるでしょうか?


そう、現在進行形では「どんな時」を表す言葉がnowくらいしか使わないのに対し、


過去進行形ではthenやwhenなどが使えるので、「どんな時」の説明に幅ができるのです。


そういう訳で、過去進行形は現在進行形よりも汎用性が高いと言えます。


よって、この「どんな時」を表す言葉で現在進行形なのか過去進行形なのかを見分けさせる問題を出したり、


長文の中で「こんな時に~していた」という意味で使ったりといったことがたくさんできるのです。

まずは進行形について理解しよう

では、過去進行形についてしっかり理解するためにはどうしたらいいのか?


その為には、そもそも進行形とはどんなものなのか?ということをマスターしておかなければなりません。


進行形は簡単、というイメージを持たれがちですが、意外と奥が深いのです。


進行形は「~している」という意味をつくるもの。


ここまではオッケー!という方も多いと思います。


ですが、「be動詞+動詞にingをつけたもの」で進行形が作れる!と思っている方はいませんか?


実はそれ、かなり大きな間違いなんです。


例を挙げてみます。


・I am knowing you.


・He is writing a letter.


・They are hearing the message.


どれも「be動詞+動詞にingをつけたもの」という形になっていますよね。


なんとなく「こういう意味だろうな」と訳すこともできると思います。


ですが……この3つのうち、正しい進行形はなんと1つしかありません。他2つは間違いなんです。


なぜか?それは、動詞であれば全部進行形にできるわけではないからです。


進行形にできるものは、基本的には動作動詞だけ!


進行形の基本は、「瞬時に止められる動作であること」です!


進行形をきちんと理解する上で最も大切なのは、動作動詞とそうでない動詞を見分けることです。


では、動作動詞ではない動詞とはどんなものなのか?


上記の例文に使われている”know”と”hear”に注目してまとめてみました。

所謂「状態動詞」と呼ばれるものなのですが、


「状態動詞」という言葉を覚えていても内容が分からないと意味がありませんよね。


なので、まずはどんなものなのかということだけ、しっかり覚えておきましょう。


そもそも「状態動詞」という言葉を答えさせる問題はまず出ないので、


「状態動詞」という言葉については覚えていれば便利、くらいの認識でよいのです。



【進行形にできないものその①know型】

例えば、代表的なものにknow(知っている)があります。


I know you. は「私はあなたを知っている」という意味ですが、ではこれをすぐに止めることはできるでしょうか?


答えはNoです。何故なら、一度知ってしまったことを「知らない」という状態にすることは(自分の意思では)不可能だからです。


同じように、例えば「お寿司が好き」という状態をすぐに止めることはできませんよね?


なのでlikeは進行形にすることは基本的にはできません。


このように、「一度その状態になってしまったら自分の意思ですぐに止めることができない」動詞は進行形にはできません。


他に代表的なものとしては、


remember(覚えている)、believe(信じている)、understand(理解している)、love(愛している)、dislike(嫌っている)、hate(嫌っている)、want(欲している)、hope(望んでいる)


等があります。


ただし、haveは「持っている」という意味の場合進行形にはできませんが、「食べる」という意味では進行形にできます。


「食べる」はすぐに止められますからね。


このように、意味が複数ある動詞の場合はどの意味の文章かによって進行形にできる/できないが発生するので、注意が必要です。


あのCMで有名なI’m lovin’ it.は実は原則誤りなんですね!


なぜなら、loveは「愛している」という状態なのですぐに止めることはできないからです。


「loveはすぐには止められない」、なんだか深い気がしますね。



ただし、状態動詞でも「今一時的に」「今この瞬間」というニュアンスであることを明記するという意味で進行形にすることや、


比較級を使うことで「推移してこうなる」という意味にすることは稀にあります。


つまり、I’m lovin’ it.は「今この瞬間、最高!」のようなニュアンスで捉える必要があるのです。


ただ、こういった使い方は受験では殆どしないということは覚えておきましょう。


【進行形にできないものその②hear型】

They are hearing the message.


この例文を見た時、「なんでこれが間違いなの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか?


おそらくその理由は、「hearは聞くという意味だからすぐ止められるのでは?」ということだと思います。


何を隠そう、ここが進行形において最も間違いが多いポイントなんです。


今まであまり意識していなかったかもしれませんが、実はhearは「聞く」という意味ではありません。


また同様に、seeも「見る」という意味ではありません。


じゃあどういう意味なのかというと、hearは「聞こえる」、seeは「見える」です。


つまり、「自分の意思とは無関係」なのです。


例えば「この部屋からは富士山が見える」という文があったとします。


さて、この「見える」はすぐに止められますか?止められませんよね。


極端な話、止めるには富士山を爆破するしかありません。


同じように、「夕方5時のチャイムが聞こえる」もすぐには止められませんよね。


これも町内放送のスピーカーを壊すしかありません。


このような時に使われるのがhear, seeなのです。


学校ではよく「聞く=listen to, hear」「見る=look at, watch, see」とまとめて習うかもしれませんが、実はこれが進行形を理解する上での大きな落とし穴になっているのです。


listen to, look at, watchはいずれも「意思を持って聞く/見る」という意味なので進行形にできます。


ですが、hearとseeはできません!


これは毎年幅広いレベルの大学入試で問題にされていて、上位大志望者でも間違えてしまいがちなところです。


ちなみにlook atとwatchの違いですが、look atは動かないもの、watchは動くものを見るときに使います。



進行形の例題と解説!

過去進行形の作り方

現在進行形と過去進行形の違い、進行形とは何か、ということについてわかったところで、


実際に過去進行形を作ってみましょう。


やり方としては、現在進行形のbe動詞を過去形に変えるだけです。


冒頭の例文でいうと、

I was taking a bath then.


I was taking a bath when Tom called me.


この2つは、be動詞の過去形wasを使っているので過去進行形ということになります。


勿論、thenやwhen~など、「どんな時」を表す言葉がなくても、be動詞が過去形であれば過去進行形です。


I was taking a bath.


これも過去進行形として成立しています。


じゃあ、進行形にできない動詞さえ見分けられれば簡単じゃない?と思うかもしれません。


しかし、既に述べたように過去進行形は現在進行形よりもこの「どんな時」を表す言葉が多いのです。


そして、その「どんな時」を表す言葉は完了形と非常に混同しやすいのです。


この「どんな時」を表す言葉は副詞、あるいはSVの形をとっていたら副詞節と呼ばれます。


つまり、過去進行形では「進行形にできる動詞なのか」「進行形と一緒に使える副詞(節)なのか」という2つの見分けをしなくてはならないのです。


ではどんな見分けなのか?簡単に説明すると、


一時点の時間なら進行形、幅のある時間なら完了形です。


進行形にできるものには at that time(その時)、then(その時)、when~(~な時)、at(時刻の前につく前置詞)、around~(~頃)等があります。


完了形にできるものにはfor~(~間)、since~(~から)、when~(~な時)等があります。


そう、whenは過去進行形でも完了形でも使うことがあるのです。


ここが間違いを誘発するポイントなんですね。


ですが、あくまでも進行形は一時点の時間、完了形は幅のある時間のことを言います。


つまり、when~の中で言われているのがどちらなのかを見分けることによってこの間違いは防げるのです。


I was taking a bath when Tom called me.


この場合、「トムが私に電話した」というのは一時的なことであって、幅のある時間ではないですよね。


これはわかりやすいですが、例えばこれはどうでしょうか?


when I was a child.


「私が子供だった頃」という意味ですね。


確かにwhenを使ってはいますが、「私が子供である」というのは一時的なことではなく、幅のある時間です。


具体的に言えば、0歳~15歳くらいまでは子供と言って差し支えないわけです。


そうすると、when I was a child.ではどの時点かを特定することができないので、進行形は使えません。


試しに無理矢理やってみると……


I was practicing the piano when I was a child.


“I was practicing the piano”は「(ある瞬間)ピアノを練習していた(練習するという動作が進行していた)」という意味になります。


ですが、”when I was a child”は「私が子供だった頃」となり、0歳~15歳くらいまでのどこであってもおかしくないということになります。


つまり、過去進行形でwhen~を使う際は、明確に特定できる一時点でないといけないのです。


過去進行形の問題と解説!

普通の文でも能動態と受動態はありますよね?


Yukio Mishima wrote this book.(三島由紀夫はこの本を書いた。)


これは何が何を「した」という能動態の文です。


This book is written by Yukio Mishima.(この本は三島由紀夫によって書かれた。)


これは何が何に「された」という受動態の文です。


受動態の場合はbe動詞と過去分詞を使います。


今まで見ていたのは能動態の文でした。


では、進行形かつ受動態の文はどうやって作るのかというと、


be動詞+being+過去分詞


の形を取ります。


beingの部分で進行形であること、過去分詞の部分で受動態であることを表すのです。


そしてこのbe動詞が現在形なのか過去形なのかで現在進行形の受動態なのか過去進行形の受動態なのか見分けることができます。


beingという見慣れないものが出てきて難しいイメージがありますが、beingの部分はbe動詞が何であれ変わらないということを覚えておけば少し楽ですね。


My brother is being scolded by my mother.(弟は母に叱られているところだ。)


My brother was being scolded by my mother then.(弟はその時母に叱られているところだった。)


上が現在進行形の受動態、下が過去進行形の受動態です。


受動態という要素が加わったからといって、あくまでも進行形の要素が減るなどするわけではないので、使えない動詞や副詞はそのままです。


このように、進行形は受動態とも絡むことがあるので注意しましょう。



進行形で「〜しかけている」を表す

進行形は「〜している」という意味だと言いましたが、ちょっと応用で「〜しかけている」という意味を表すこともできます。


例えば、The bear was dying.は「その熊は死にかけていた」という意味になります。


ただ、この意味については使う動詞がある程度限られているので覚えてしまえば楽です。


be dying(死にかけている), be sinking(沈みかけている), be drowning(溺れかけている),

be arriving(到着しかけている),be landing (着陸しかけている), falling (落ちかけている)


だいたいこの6つが「~しかけている」という意味で使われることが多いです。


これらは「~していっている」のようなニュアンスで語られるものです。


例えば、die(死ぬ)というのは「一時の動作」で語れるものではありません。


しかし、進行形にすることによって「死んでいっている」というような意味になります。


逆に、「今死んでいる」という意味合いではhas been deadを使います。


これらの動詞が進行形で使われている場合はあくまで間違いではなく、「~しかけている」と訳すのが適切です。


まとめ

・進行形にできる動詞とできない動詞の見分けに注意!

 「自分の意思ですぐに止められない動詞」は進行形にはできない。


①過去進行形の場合は時を表す副詞が複数ある!

 しかし、あくまで「一時的な時間」であることに注意。


②進行形の受動態はbe動詞+being+過去分詞!


③進行形で「~しかけている」という意味を表すこともある!

 「一時の動作」として語ることができない動詞の進行形はこの意味。


また、試験問題での傾向は以下の通りです。


進行形にできる動詞の見分け→4択空所補充

進行形の受動態→並べ替え

過去進行形、過去形、完了形の区別→英作文



過去進行形は進行形の基本をしっかりおさえ、時間を表す副詞に気をつければそんなに難しいものではありません。


おさえるべきポイントとしては大きく分けて3つと意外と少ないので、取りこぼさないように気を付けましょう。


この記事の執筆者
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