2019年01月31日更新
未来完了形って知ってる?意外と簡単&便利!
完了形といえば現在完了と過去完了、というイメージを持っている人は多いと思います。 確かに未来完了はその2つに比べると用例としては少なめですが、意外と簡単で、かつ便利に使えるものなんです。実は未来完了についてよく知らない…という人はこの機に覚えてしまいましょう!

そもそも未来完了形って?


未来完了形は、「未来のある1時点での完了・結果/経験/継続」を表します。


形としてはwill+have+過去分詞です。


これは、「未来のある1時点について、それ以前とつなげて予測する」というものです。


また、「未来のある時点」であることを明示する言葉が必ずあります。


主にnextや条件のif、「~までに」という意味のbyが使われるため、実は現在完了や過去完了よりも形としては分かりやすいのです。


ここで注意したい点として、「未来のある1時点」とは進行形で表されるような「瞬間」のことだけではなく、


「来週」「来月」「来年」「もし~したら」という、ある程度特定されて幅のある未来のことも含みます。




byとuntilの違いは?


「~までに」という意味のbyはuntilと混同しやすいので注意が必要です。


2つとも「~まで」という意味ですが、以下のような違いがあります。


by:~までに完了

until:~までずっと継続


よって、未来完了で使う「~まで」はbyが多く、「完了・結果」の意味においてよく使われます。


untilは過去完了の「継続」で使われることがあります。


例えば、


I had never seen such a tall mountain until I went to Canada.


のような文です。


これは、「私はカナダに行くまで(ずっと)そのような高い山は見たことがなかった」という意味です。


つまり、「カナダに行くまで、そのような高い山を見たことがないという状態がずっと続いた」ということです。


また、過去完了ではbeforeもよく使われますが、こちらは「~よりも時間的に前」という意味です。


例えば、


I had climbed the mountain before I entered junior high school.


のように使います。


これは、「私は中学校に入る前にその山に登ったことがある」です。


このbeforeをuntilにしてしまうと、「中学校に入るまでにずっとその山に登り続けていた」ということになり、不自然です。


あくまでも「untilは継続、byは完了、beforeは時間的に前」と覚えておくと便利です。





完了・結果を表す未来完了


完了・結果を表す未来完了は、「未来のある1時点で~し終えている」といったことについて表します。


例えば、


I will have finished my homework by eight p.m.


は、by eight p.m.で「午後8時までに」という未来の1時点を指しており、今はまだ午後8時より前であると考えられます。


その時点で、finish my homeworkつまり「宿題を終える」ことが完了すると予測している、ということです。


同じように、


Those leaves will have turned yellow by next week.


も、by next weekで「来週までに」という未来の1時点を表しています。


その時点で「葉が黄色くなる」ことが完了するということを予測しているのです。




経験を表す未来完了


完了形における「経験」は、「〜したことが(x回)ある/ない」を表すものですが、


特に未来完了においては、ifを使って「もし…したら、x回〜したことになる」という意味を表すことが多いです。


これはかなり分かりやすいですね。


例えば、「もしもう1回行ったら、私は京都に3回行ったことになる」という文。


これは、今までに2回行った上で「もしもう1回行ったら」という条件について話しているため、未来のことを表していると考えられます。


よって、英語になおすと


I will have been Kyoto three times if I go there again.


となります。


ifは条件を表す副詞節なので、未来のことではありますが現在形を使うという点は間違いやすいため注意が必要です。




継続を表す未来完了


完了形における「継続」は、「ずっと~している」という意味で、sinceやforを使って「期間」について表します。


例えば、「彼らは来年で結婚10年になる」という文。


これは、「来年になった時点で10年間結婚し続けていることになる」ということです。


よって、英語になおすと


They will have been married for ten years next year.


となります。




未来完了進行形について


完了の進行形について聞いたことはあるでしょうか?


基本的には、完了の進行形は「ずっと~し続けている」という継続の強調を表すものと思って下さい。


普通の進行形とは違うので、「すぐに止められること」や「一瞬間のこと」でなくても使えます。


現在完了の進行形であればhave been~ing、過去完了の進行形であればhad been~ingという形をとります。


未来完了の進行形は「未来のある1時点までずっと~し続けているだろう」という意味を表し、will have been~ingの形をとります。


例えば、


I will have been working at this company for forty years next month. (来月で私はこの会社に40年間勤め続けたことになる)


のように使います。


しかし、未来完了については進行形を使うことは多くありません。


未来完了は基本的な形を覚えておく方が大切です。





when節、if節の中での完了形


以上は未来完了の基本的な使い方でした。


next, if, byといった未来を表す言葉があるので意外と簡単、ということはおわかり頂けたかと思いますが、


実はwhen節やif節での完了形については、未来完了ではなく現在完了を使うので、ここだけ注意が必要です。


例えば、


「今日の午後までに雨が止んでいれば、テニスをするつもりだ」


という文があったとします。


これを英語になおすとどうなるでしょうか?


おそらくは、今まで見てきた未来完了の使い方を思い出し、


「雨が止むことが完了する」「今日の午後までということはbyを使って表すので未来完了を使う」と思った人が多いと思います。


ですが、それは間違いです。


今までに挙げた未来完了の例文をもう一度見てみて下さい。


全てにおいて、未来完了が使われているのは文の述語動詞です。


ですが、「今日の午後までに雨が止んでいれば、テニスをするつもりだ」を英語になおすとすると、


主節は「(私は)テニスをするつもりだ」、つまりI will play tennisです。


完了形を使って表す部分は、文の副詞ということになります。


未来完了の「経験」の際にもちらっと出てきましたが、時・条件の副詞節内では未来のことでも現在形という決まりがあります。


「今日の午後までに雨が止んでいれば」は「もし止んでいれば」と解釈できるので、ifを使った条件の副詞節ということになるのです。



また、未来完了は「未来のある1時点について予測する」というものでした。


「宿題を終えているだろう」、「葉が黄色くなっているだろう」、「3回行ったことになるだろう」、「結婚10年になる」、いずれも「予測」していることです。


ですが、「今日の午後までに雨が止んでいれば」はあくまでも「止んだ場合には」というニュアンスなので、「予測」とは関係のないことなのです。


以上の理由から、この文は未来完了ではなく現在完了を使って表さなくてはなりません。


よって正解は


I will play tennis if it has stopped raining by this afternoon.


となります。



同じように、「英語のレッスンを終了したら、ニューヨークに行くつもりだ」という文に関しても、


主節は「ニューヨークへ行くつもりだ」であり、あくまで「英語のレッスンを終了した時に」なので予測とは関係がないため、


I will go to New York when I have finished my English lessons.


となります。



未来完了は単純に未来のこと全般に使うものではなく、あくまでも「予測」をするもの、と覚えておきましょう。




要点まとめ


・未来完了は、「未来のある1時点での予測」

・next, if, byを副詞に伴うことが多い

・「経験」ではifを副詞に伴うことが多い

・副詞のwhen節、if節内で完了形を使いそうな場合、未来のことであっても現在完了になる



この記事の執筆者
元家庭教師、塾講師。なるべく難しい言葉を使わず、無駄を省いたシンプルな解説で初学者や不得意な人にも優しい記事を目指しています。
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